海運業のDX化を推進する
ITコンサルタント
海運業のDX化を推進する
ITコンサルタント
海運業では、運航の安全性向上や業務の効率化など幅広い課題が存在し、その解決にはDX化が不可欠です。
当社は、川崎汽船グループ内唯一のIT企業として、広範な業務領域に対して多角的な視点からコンサルティングを行い、ユーザーが直面する課題に対して最適なITソリューションを提案し、業務の効率化や生産性の向上を実現します。
企画・調整業務には、大きく分けて新規プロジェクトの推進と既存プロジェクトの改修があり、両方を同時に効果的に進めていくことができることが強みとなっています。
新規プロジェクトの例としては、造船時に使用する膨大な図面データのやり取りを効率化するシステムや、既存システム老朽化に伴う代替システムの開発などがあります。
各プロジェクト共通で、最初にユーザーの問題や要望を聞き取り、必要な機能・性能を「要件定義」として明確にして、具体的な進め方を決めることが、プロジェクトの成功を左右する重要なポイントになります。その後の工程である設計やプログラミングなどは開発部門に託し、テストの最終段階からは再び企画・調整部門も参加。定義した要件を満たしているかを検証し、スムーズな導入・立ち上げに向けた調整を一緒に行い完成に立ち会います。
2022年に、川崎汽船の造船技術グループが新船を造る際の造船所との図面のやりとりをシステム化した「POST(Platform of Ship Technical Information System)」を開発しました。これまでエクセルで行っていた数百枚に及ぶ大量の図面の修正箇所のコメント記載、進捗管理をシステム化しました。情報をデータ化したことにより、業務の簡易化と進捗管理の効率化を実現。今後は、このシステムをさらに改良し、図面チェックの簡易化を進めていく予定です。
システムは運用フェーズに入ってからが実際のスタート。当社が開発したシステムに改善の必要が生じた場合は、ユーザーと開発担当者の協力のもと、解決方法を検討し、改善策と改修プランを提示します。改修の規模が大きく影響が多数のユーザーに及ぶ場合は、日々の業務の流れを止めずに導入する方法を検討し、システムオーナーとユーザーとの調整役も担います。
プロジェクトの立ち上げ時から携わる企画・調整業務では、自分たちのアイデアがシステムとして形になる喜びを感じることができます。さらにそのシステムを使うユーザーの声を直接聞くことができるのも、より良いシステム開発のための原動力となっています。
要件定義を的確に行うためには、ユーザーの要求を引き出すヒアリング能力やコミュニケーション能力、多くの人からの要望を調整するファリシテーション能力、企画を実現に導く行動力が必要です。また、ユーザーや社内との調整を円滑に進めるためのマネジメント能力も欠かせません。当社の場合、ユーザーは川崎汽船グループ会社に限定されるため、各自が力を最大限発揮できるので意思疎通がしやすく、プロジェクトを円滑に進められるメリットがあります。